くそむしの隠れ家

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現代においてパソコンが壊れると何もできない話

ある日の夕方。

ぼくは届いたグラボをパソコンに差し替えていた。

 

前にグラボを買ったのは2年も前のことであるし、そもそもしょぼいグラボを積んでいたので、比較的スペックアップが図れると思ってぼくはハッピーな気分だった。

 

ぼくのパソコンは7、8年前に買ったしょぼいスリムタイプのデスクトップで、ロープロファイルのグラボしか刺さらない雑魚であった。

今グラボを買い換えると言っても所詮はロープロ。

それにしても技術は進歩するもので、2020年現在、ロープロと言えどぼちぼちな処理性能を出してくれるようにはなっていた。

 

ぼくは基本的にパソコンではDota2をプレーするくらいでスペックはそこまで必要とはしていなかったが、友人がAPEXをするためにわざわざゲーミングデスクトップを購入したため、自分のしょぼグラボも幾分かはマシにしてやるかというモチベーションの元の新調であった。

 

ともかく、少しでもよりよい環境になるということは嬉しいもので、めんどくさがりながらもそれなりの期待を込めてグラボを交換していたのであった。

 

久々にパソコンの中身を空けると取り外し方なんかも忘れていて、オーパーツの取扱説明書なんかをネットの海からサルベージしながら作業を完了させたのであった。

 

ドライバとかあるのか知らないがとりあえず電源つけて確認してみるか、とパワーボタンをポチ。

するとどうだろう、そこには黒と赤の美しい世界が広がっていた。

AMIのブート画面である。

静かな部屋には単調なビープ音が響き渡っていた。

 

ぼくの化石ゴミパソコンはあらゆる部品の調子が悪いらしく、これまでも電源オフからパワーを入れた際にこの現象は起きることは稀にあった。うそ。5回に1回くらいはなってた。

 

いつものことだろうと電源のオンオフを繰り返し(あとで調べたらインターネットにこれまじやめろって書いてあった)OSの起動を促したが反応がなく、ぼくのパソコンはAMIのイカしたロゴを鑑賞して楽しむ機械に成り果てしまった。

 

このままではDota2はおろか、インターネットサーフィン、Steamの積みゲーのプレー、怒りが湧いた時の曲作り、そしてなによりリモートワークができなくなってしまう。(ぼくは個人所有のPCにVPNクライアントを入れさせられている)

この惨状は、このコロナ禍の中でリモートワークという名の夏休みが訪れることにより堕落しきった日常を過ごしていたぼくを絶望に陥れるには十分な出来事だった。

だらけてても超速で成果を出せばあとは何しても大丈夫という暮らし方がぼくはすきだったのだ。(これはちゃんと仕事はしてますよというアピール)

 

なんとかこれまで通りの生活を送ろうと試行錯誤するが、すべては無駄に終わるのであった。

 

こうしてデスクトップのなく、毎日電車で大東京で通勤をするぼくであったが、これがなかなかその名の通りひきこもりだったぼくには辛いものであった。

 

ひきこもり生活は2ヶ月ほど続いたことになるのだが、その結果まずふつうに通勤するだけで足がめちゃめちゃに痛い。

ふだんどれだけ筋肉つかってないんだ。

電車抜きの徒歩のみの片道時間にしてdoor-to-doorで15分くらいなのだが、これだけでもしんどい。

あまりにも人間として終わっている。

むしろ完全に筋肉がダメになるまえに気付けて良かったとも言える。感染リスクがあるのでぜんぜん良くないですが…

そしていつもなら始業と同時に起床を行なっていたのだが、出社するにあたってこれまでより2時間くらい早起きする羽目になった。うそ。1時間半くらい。

そしてマスク。外出の際はマスクをしなければ非国民であり、さもなくば全人類から石を投げられるような世界に変わる前は、ぼくはマスクというものをしたことがなかったのだが、今ではおうち以外では一生マスクをして過ごしている。外に出る時は顔も隠れてなんか安心するしマスクもいいかなって思ったが、仕事中はなんか不快でしかなくてつらい。みんなよく今までマスクつけて過ごせてきたな。

 

と言ったものの、いざ出社してみると後ろにお菓子ボックスはまだあるし人いないしVPNのラグもないし椅子と机とマルチディスプレイは快適だし意外と環境はよくて仕事が捗る。まぁカフェのテラスのくそしょぼい椅子みたいなのに座って作業してるおうち環境がゴミすぎることに改めて気付かされただけとも言える。

 

感染リスクを無視すれば最悪仕事はいい。朝早いのもまぁいずれ元に戻ると思えばいい。でもおうちにデスクトップがないのがとにかくつらい。

 

これまで、仕事を終えたらごはん食べたあとに

友人とDota2をして、ギターを弾いて、TwitchやYouTubeをみて、ちょっとお勉強をして寝る、みたいなのがルーティンであったのだが、一気に色々できなくなった。

べつに動画サイトなんてスマホMacBookでもみれるのだが、もうデスクトップが壊れたことによりそのやる気も出ない(??????)

解体されたくそゴミデスクトップも無残に転がっていてとても邪魔である。

実はMacBookはあるので、これまでと似たような生活はできるし、なんならAppleTVもあるのでテレビでNetflixでもみたらいいのに、あらゆるやる気を失っていてなにもできない。

普段の生活の代替行為を仕方なくするような感覚が嫌なのかもしれない。

これまで通りのこととしてギターとお勉強はしているのだが、これは好きでやっているので実は捗ってしまっているので割と良いが、まぁそれはそれやん。

 

こうして書いてみると、デスクトップが壊れて何もできないというよりは、デスクトップが壊れたショックで何もできないというのが正しい気がしてきた。

しかも買ったグラボ何の役にも立ってないし。むしろこいつが原因まである。うそ。悪いのはパソコンのメンテナンスを怠ったぼくである。

なんならグラボ交換も適当にやった。全てにおいて準備が足りていない。

過去にもエンジンオイル入れるのサボって車ぶっ壊した経験があるから何も学んでいない。

 

とにかく、今回分かったことは3つ。

ひとつ、パソコンはお世話してあげないと急に死ぬ。

ふたつ、運動をしないといつかやばいことになる。

みっつ、終わりは必ずくる。

 

これを機に人間になれるように過去から学んで行こうと思います。

急にブログ始めたからデスクトップ買うまではなんか書いていこうかな。

文章を書くのは考えをまとめるのにとても良いこともわかった。よっつめ。

 

それでは寝ることにする。明日も出社なのでね。